欧州連合軍

1950年5月のロンドンの北大西洋条約理事会の決議にもとづき、50年11月のブリュツセル理事会、51年2月のリスボン理事会を経て設置されることになりました。大西洋諸国の軍隊を一本として国際軍の性格をもつ共同防衛のための軍隊で、欧州連合軍最高司令部SHAPEの指揮下に置かれ、北部、中部、南部軍と地中海海軍、及び大西洋地域に分れて管轄されています。SHAPEに配属されている部隊は約50師団。このうち中部連合軍がNAT○の中核を形成して、西ドイツに駐留する米英仏の三軍を主力に、25師団58万1千人が配属されていました。保有機数3250機の、第二、第四連合、戦術空軍もNATO正面の防衛にあたっていました。南部連合軍は29師団で兵力71万5千人で、さらに米第六艦隊が南欧連合海軍の主力を成していました。北部運合軍は5師団。SHAPE管轄地域内には約7000の戦術核兵器があり、2250にのぼる航空機、ミサイル等の核運搬手段が存在していました。

冷戦時の欧州

          copyrght(c).冷戦時の欧州.all rights reserved

冷戦時の欧州