NATO

NATO北大西洋条約機構とは北大西洋条約を基礎としでつくられた安全保障同盟機構の総称で、運営の最高期間は理事会、その下に軍事委員会、財政経済委員会、防衛生産委員会その他の機関があり、1950年5月のロンドン理事会で決議された欧州連合軍は、その管轄下にありました。米英のNATO支配を嫌うドゴール仏大統領の政策によりフランスは、66年7月NATO軍事機構を脱退、NATO本部と同最高司令部はパリからベルギーに移転しました。68年8月のチェコ事件で、弱体化していたNATOば再び結束を固める動きを示しましたが、70年5月の閣僚理事会は、総合的な段階的兵力削減に関する宣言を発表し、同7月の常設理事会は初めて全欧安保の予備会議案の検討に着手しました。またNATOの現代社会の挑戦に関する委員会は同11月、石油汚染間題を取上げて、ヤエ年までに石油の海洋投棄を禁止するよう、呼びかけを行いました。
北大西洋条約理事会はNATO運営の最高機関で加盟国の外相が構成します。年に二回の定例会議を開きますが、必要に応じて特別会議も開催します。理事会はNATO成立と同時に大西洋共同防衛体制を整える仕事に取り掛かりますが、その眼目である北大西洋軍の創立は1950年5月ロンドンで、アチソン米国務長官が議長となり、この理事会で決議されました。その下部機構として、加盟国の参謀総長で構成する軍事委員会、蔵相で構成する財政経済委員会、国防相で構成する防衛生産委員会などを持っていますが、これらの機関はNATOを一丸としての作戦計画、国防費などの予算間題)、軍需品の生産間題などについて、それぞれ専門的な立場から理事会に意見を提出する任務があります。

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